目次
2:着物を仕立てたいと思っているのですが、初めてで何もわかりません
4:手持ちの反物があるのですが、針箱さんでお仕立てをお願いできますか
6:反物や裏地、襦袢地など仕立てに必要なものを購入することはできますか
7:代金に “ほどき“ とありますが、自分で着物をほどくことはできますか。
【着物の作りについて】 |
1:着物の部分名称を知りたいのですが |
こちらでご案内しております。→着物の各名称/裄と身丈のはかり方
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【お仕立てについて】 |
1:何をお仕立てできますか |
小紋から礼装まで着物全般のお仕立を承っております。 ほかに浴衣、長襦袢、羽織・コート類、作務衣、綿入れ、七五三着物・被布、掛着、なども承ります。 一度ほどいたお着物や羽織のお仕立て直し、仕立替えもいたします。 HPに掲載していないものでも対応できる場合がございますので、ご遠慮なくご相談ください。 →お仕立て
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2:着物を仕立てたいと思っているのですが、初めてで何もわかりません |
下記の手順でご確認ください。
step1:お仕立て内容を決めましょう。 ・着物は袷(あわせ)・胴抜(どうぬき)・単衣(ひとえ)と季節ごとにお仕立てが変わります。 それぞれのお仕立ては、おもに次の生地でお仕立てします。 袷・胴抜→正絹の透けないもの 単衣 →正絹、木綿、麻、ウール *袷は全体に、胴抜は部分的に裏地が付きます。裏地は表地を同じ素材を使用します。
step2:仕立て寸法を決めます。 ・ご自分の寸法表または、ご自分に合ったサイズの着物か長襦袢をお持ちください。 ご用意のない場合は、3:自分の寸法が分からないをご参照ください。
採寸や寸法割出のご依頼なども承ります→→事前相談やお見積り
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3:自分の寸法が分からない |
◎ご自身で計測した寸法をもとに、標準的な算出方法での割出し 以下を採寸してください →(女物)身長、バスト、ウエスト、ヒップ、裄 (男物)身長、バスト、ウエスト、ヒップ、裄、身丈 (子供)身長、バスト、ウエスト、ヒップ、裄、身丈 *裄寸法は裄と身丈のはかり方を参考に採寸してください。
◎採寸を含め詳細のご相談をご希望される場合は
※寸法表の作成のみのご依頼も承っております。→寸法表の作成
寸法や生地の状態など、ご依頼前のご相談も承ります。 ご依頼予定のお品物につきましての対応とさせていただきます。
*結果によりご依頼頂けない場合につきましては、お見積料・ご相談料のみお申し受けいたします。
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4:手持ちの反物があるのですが、お仕立てをお願いできますか |
承っております。 ご条件によりご希望に沿えない場合がございますので、事前に確認が必要となります。 以下ご参照くださいませ。
反物巾の確認 ・巾の狭い反物を使うと裄寸法がご希望どおりに出ない場合があります。 こちらで説明をしておりますのでご確認ください。→裄寸法について
・寸法表やご自分の寸法のお着物をお持ちでない場合 →上記『3:自分の寸法が分からない』をご参照ください。
未使用品であるか ・一部でも使用したりハサミの入った反物は、長さに不足が生じる場合があり、 通常のお仕立てとは異なった対応が必要となったり、お仕立てをお引受できない場合があります。
*長さによりコートや羽織などにすることもできます。 ご相談、お見積りもいたしますのでぜひお気軽にご利用くださいませ。
絵羽の場合 ・訪問着や附下、振袖、絵羽羽織など、絵羽の模様付けとなっているものにつきましては、 仕立て上がり寸法に制限があります。 ご相談、お見積りもいたしますのでぜひお気軽にご利用くださいませ。
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5:着物と長襦袢や羽織の寸法は合わせた方が良いですか |
袖の振りや身八ツ口で、お袖がきれいに揃っていると後姿がすっきりと美しいです。 肩巾・袖巾・袖丈を合わせることをおすすめしています。
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6:反物や裏地、襦袢地など仕立てに必要なものを購入することはできますか |
仕立てに必要な裏地は常時取り扱っております。 八掛はお色見本からお好みのものをお選びいただけます。 年2回のお誂え会では、着物や長襦袢の反物の厳選商品をお手頃な価格にてご用意しております。 HPにてご案内しておりますので、ぜひご来場くださいませ。→きもの市
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【お直しについて】 |
1:手持ちの着物のサイズが合わないのですが |
step1:合わない箇所を調べてみましょう
step2:どのくらい合わないかを確認しましょう →ご自分の寸法表または、ご自分に合ったサイズの着物や長襦袢と比較します。
step3:長く広くする場合は、縫い代があるかを確認しましょう → ・裄(袖幅・肩幅) 袖と肩のつなぎ目部分 ・袖丈 袖の下辺 ・身丈 前身頃内揚(前揚) ・身幅 両脇 *ご依頼に際しましては、弊所にて事前のお見積りが必要となります。
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2:袖の長さを直せますか |
直すことができます。 条件がございますので下記内容をご確認くださいませ。
”袖の長さ”は洋服と着物では異なります。 着物では背中心から手首までを裄(ゆき)、袖の縦方向の長さを袖丈(そでたけ)、袖の横方向の長さを袖巾(そではば)といいます。 寸法名称はこちらの図をご参照ください。
A:袖丈のお直し 1)長くしたい場合 袖の下辺に縫代が入っているかを確認しましょう。 ・入っている寸法まで長くできます。 *ご注意 ・生地のゆがみなど等のある場合は一番少ない縫い代分の寸法を最大とします。 ・表地は足りていても裏地が不足している場合があります。 ・一度裁ち落として短くした袖を元に戻すことはできません。 (接ぎ目が出てもかまわない衣装など特殊なご用途の場合はご相談ください。)
2)短くしたい場合 下記ご条件をご確認ください ・振袖や訪問着などで袖から身頃にかけて絵羽柄のあるものは、ご希望袖丈より下側については柄が繋がらなくなる場合があります。
*ご依頼に際しましては、弊所にて事前のお見積りが必要となります。
B:裄のお直し ●浴衣など、長襦袢や羽織・コート類と合わせないもの 1)裄を出したい場合 身頃と袖を繋ぐ部分の肩山の縫代を確認しましょう。*** 入っている寸法がお出しできる寸法です。 *切り込みが入っていたり、染めが中途で終わっているものなどは出せない場合があります。
2)裄を狭くしたい場合 身頃と袖を繋ぐ部分で調整します。 *調整巾により、身頃の脇線の調整範囲が変わります。
●長襦袢や羽織・コート類と合わせてお召しになるもの ・合わせてお召しになる長襦袢や羽織・コート類がある場合は、揃えた寸法でお直ししますので、 上記1)2)に併せて、寸法表または合わせる物の袖丈をご確認ください。
*ご依頼に際しましては、弊所にて事前のお見積りが必要となります。
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3:着物の長さを直せますか |
直すことができます。条件がございますのでご確認のうえご依頼くださいませ。
A:身丈を長くする場合 ・身丈の縫代があるか、どの位かを確認しましょう。縫代分が長くできる寸法となります。 ・身丈の縫代は内揚部分に入っています。前身頃側の内揚をご確認ください。***
B:身丈を短くする場合 ご希望や条件により、1)内揚くけつけ(簡易的な部分直し)、2)裾での調整(部分直し)、3)内揚での調整(仕立て直し)のいずれかになります。
1)内揚くけつけ(簡易的な部分直し)は、内揚に重ねるようにくけ付けて調整します。*** ・単衣・袷とも承ります。 ・衿下などのバランスが変わりますので、予めご確認の上ご依頼ください。*** ・7cm程度が限度となります。これを超える場合は仕立て直しをおすすめしております。
2)裾での調整(部分直し)は、裾を裁ち落として調整します。 ・単衣・袷とも承ります ・裾の柄が途中で切れたり、出る柄が変わります。 ・衿下などのバランスが変わりますので、予めご確認の上ご依頼ください。 ・5cm程度が限度となります。これを超える場合は仕立て直しをおすすめしております。
3)内揚での調整(仕立て直し) ・きれいに直す場合は仕立て直しをおすすめいたします。 内揚の縫代で身丈調整し、全体のバランスを整え直してお仕立てできます。
*訪問着や留袖などに入っている絵羽の配置によりお引き受けできないケースがあります。 *ご依頼に際しましては、弊所にて事前のお見積りが必要となります。
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4:着物の巾を直せますか |
直すことができます。 条件がございますのでご確認のうえご依頼くださいませ。
*脇線の縫直しになりますので、振袖や訪問着など脇に絵羽のあるものは、柄が繋がらなくなる場合があります。 *調整巾が大きい場合は、袖の付け直しが必要となる場合があります。 *また全体のバランスに大きく影響する場合はお仕立て直しをおすすめいたします。
*ご依頼に際しましては、弊所にて事前のお見積りが必要となります。
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5:裏地を替えることはできますか |
交換できます。裏地だけを外すことができないため、お仕立て直しになります。
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6:裾が切れてしまいました。直せますか。 |
直すことができます。 条件がございますのでご確認のうえご依頼くださいませ。
A)単衣のもの ・裾を裁ち落としてお直しします。
B)袷のもの ・裾が切れている状態のお着物は、すでに表裏の生地の伸縮に差が出ている可能性が高いため、 弊所では基本的にお仕立て直しにて承っております。
*ご依頼に際しましては、弊所にて事前のお見積りが必要となります。 |
7 : 代金に “ほどき“ とありますが、自分で着物をほどくことはできますか。 |
できます。ただ、古いお着物は生地も糸も弱っています。生地に穴が空いたり裂けたりすると思うように寸法が出せなくなりますので以下のことに注意して行ってください。
・袖付け部分などきつく留めてある箇所は、ハサミの先を使って糸だけを切る。とても難しい箇所なので不安なときは無理をしない方が無難です。 ・糸が弱っていると引っ張ってもきしんでしまい上手く抜けません。手間が掛かるようでもハサミで縫い目を細かく切断しほどきましょう。 ・生地に残った糸くずは外してからお出しください。
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8:どうして相談料が掛かるのですか。 |
従来、和裁所は着物のお仕立てを仕事としてきました。 反物の販売・採寸・仕立て内容の取り決め等は、おもに呉服店などで行われ、お手入れや寸法なども含めた相談にも乗っていました。
呉服店で受けた依頼のうち、洗張りは悉皆屋さんに、紋入れは紋屋さんに、「お仕立て」や「お直し」は和裁所に、それぞれ発注されてきました。
その流れがあり、お仕立て・お直し料金にはご相談やお手入れに該当するものが含まれないため、 別途、相談料やお見積料をいただいております。
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9:リサイクルの着物は直せますか |
直すことができます。 条件がございますのでご確認のうえご依頼くださいませ。 |